商品開発におけるストーリー性が必要になる理由とは?目的意識の大切さについて 2022/08/29 column 年々、激化する企業間の競争に打ち勝つには、商品にストーリー性を加えて消費者の関心を引くことが必要です。一方、ストーリー性という言葉は抽象的な概念ですので、意味を捉えづらく感じられるのではないでしょうか。ここでは、商品開発におけるストーリー性とはなにか、必要な理由も交えながら解説します。 【目次】 1.ストーリー性のある商品開発は目的意識が明確になっている 2.ストーリー性がある商品開発に成功するとうまくターゲットを絞り込むことができる 3.商品開発後にストーリー性があると付加価値がついて売上につながる 4.今回のまとめ ストーリー性のある商品開発は目的意識が明確になっている 商品開発を担当している方で、どのように販売戦略を練ったら他社との差別化を図れるか、悩んでいる方も少なくないでしょう。そのような時に、導入すべき手法が商品にストーリー性を加える「ストーリーマーケティング」です。 商品開発にストーリー性はなぜ必要なのか? 商品開発におけるストーリー性とは、正確な市場調査に基づき、市場のニーズをリサーチして、消費者の共感を得られる商品を企画することです。なぜ、商品開発においてストーリー性が重視されるかというと、物に溢れている現代社会は類似品が多く、その中のほとんどの商品がコモディティ化しているからです。 コモディティ化した商品は突出した特徴がないため、消費者の購買意欲を刺激できません。まして、SNSで情報がどんどん拡散されていく時代です。自社の製品を上回る付加価値の高い商品が登場した場合には、値崩れを起こして価格競争に巻き込まれるリスクも潜んでいます。 ストーリー性が確立されると目的意識が明確になる マーケティング活動を進めていく中で、スタッフの足並みが揃わないと感じる場面もあるでしょう。その理由は、スタッフひとりひとりのプロジェクトに対する考え方がバラバラであるため、今後の目的意識が異なってしまうのです。 しかし、あらかじめストーリーを構築して商品を企画すると、目的が一本化されるため、現場の士気を統一できます。また、目的を明確にすることは、お客様が求めている商品をプロデュースするために必要不可欠です。 ストーリー性がある商品開発に成功するとうまくターゲット層を絞り込むことができる 年代や性別、収入など、さまざまな条件でお客様が求める商品は変わってきます。しかし、どのようにしてターゲット層を定めれば良いのか、今後の売り上げに関わってくる問題だけに悩みどころとなるでしょう。 商品にストーリー性を加えるには、どのような年代、世帯の方をターゲットにしてプロジェクトを作成するのか、明確にしなくてはなりません。つまり、しっかりとストーリーを構築して企画されたプロジェクトは、ターゲット層が明確になっています。 ターゲット層が明確になっていると、顧客が必要としている商品の傾向も絞ることが可能です。さらに、商品のストーリーをどのような手段で顧客に伝えるのか、販売戦略までプランニングできます。 商品開発後にストーリー性があると付加価値がついて売上につながる 商品にストーリー性を加えると、商品開発にかける思いや製品のコンセプトが消費者に伝わりやすくなり、プロデュースした製品に付加価値が付きます。情報化社会の現代は、SNSで情報が拡散されていくことが少なくありません。 購入者自身が「買って良かった」と思える付加価値の高い商品は、SNSによって多くの方に広まっていく時代です。そのため、インフルエンサーを起用すれば、さらに大きな収益を手にできる可能性があります。 今回のまとめ 他社との差が感じられない商品は、価格競争に巻き込まれるリスクがあります。また、独自のストーリー性が感じられないと、消費者の賛同を得づらくなり、売り上げが伸び悩む可能性も考えられるでしょう。 同業者との差別化を図って生き残っていくためには、商品にストーリーを与えることが必要です。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしていただき、商品開発を進めてみてはいかがでしょうか。