顧客のニーズに応えるアイデア創出を実現する商品開発におけるアイデアスクリーニングとは 2022/07/27 column 良いと思われるアイデアがあっても、それが本当に成功するとは限りません。なぜなら、提供する側と、ニーズとの間にギャップがある場合もあるからです。そのため、努力したことが良い結果を生み出さないこともあります。こういったことを避けるためにも、アイデアスクリーニングは重要です。 今回は、商品開発におけるアイデアスクリーニングについて解説します。 【目次】 1.アイデアスクリーニングでは最初に顧客のニーズを徹底的に把握する 2.ニーズに合ったアイデア創出をして最も成功の可能性が高い商品開発に絞り込む 3.コンセプトと事業経済性が確定したらいよいよ商品開発へ 4.今回のまとめ アイデアスクリーニングでは最初に顧客のニーズを徹底的に把握する 当然のことながら、良いものを生産しても、顧客が必要としているものや求めているものと異なってしまうと、なかなか思ったように売ることができません。そういった問題を回避するために、まずは、徹底的に顧客のニーズを理解し、把握する必要があります。 アイデアスクリーニングのポイントは、どのようなものが顧客に受け入れてもらえるのかを明確にすることです。別の言い方をすれば、不要なアイデアを振り分けることでもあります。 数多く集まったアイデアをふるいにかけて、ニーズにマッチしているのかチェックします。ポイントは、購入する気持ちが高いかどうかといった「顧客の意向視点」と、「オリジナリティの高さ」の2つがあるかどうかです。 ニーズに合ったアイデア創出をして最も成功の可能性が高い商品開発に絞り込む 顧客が求めているものや求めているサービスであり、且つ、オリジナリティが十分感じられるものだと認識できるようであれば、前向きに検討していきましょう。また、ターゲットを明確にして検討することもポイントです。ペルソナをはっきりさせて検討すれば、よりニーズに合ったものを生産できるからです。 また、自社の強みや技術を思う存分発揮できるものであることも、検討する際のポイントとなります。こういったことをすべて含めてアイデアを絞っていくのですが、消費者の立場の意見も活かしながら検討する必要もあるでしょう。なぜなら、実際にものを購入したり、サービスを受けたりするのは、企画者や生産者ではなく、消費者と呼ばれる一般の方だからです。 丁寧な調査を行い、購入したい人が多いことが予想できるようであれば、商品開発の優先順位を付けて次のステップへと進めていきます。 コンセプトと事業経済性が確定したらいよいよ商品開発へ 誰に、どんなときに、どのような利益をもたらすことができるのか、はっきりさせることができれば、そのアイデアは意味のあるものであると認識できるでしょう。もちろん経済性があるものでなければなりませんが、この2つをクリアできれば、さまざまな面から見たメリットが期待できるアイデアだと言えるでしょう。 ただし、顧客が本当に購入したいと思うためには、もう1つ注意すべき点があります。それは、価格設定です。どんなに素晴らしい商品やサービスであっても、顧客がイメージする価格でなかったり、受け入れられない値段であったりすれば、購入には繋がりません。その点についても徹底した調査の上で決定することが必要です。 顧客にとって、これくらいのものやサービスであれば、この価格帯が妥当であるといったイメージがあるため、そこから外れることがないよう注意しながら進めていってください。 今回のまとめ 売れるものやサービスを開発、提供するためには、顧客のニーズをしっかり把握することが何よりも大切となります。なぜなら、どんなにすばらしいものであっても、顧客が求めていないものを提供すれば、受け入れてもらえないからです。 また、自社の強みや技術を思う存分発揮できるかどうかもポイントとなります。こういったことを明確にするためにも、アイデアスクリーニングは不可欠だと言えるでしょう。