事前に確認しておきたいモックアップ製作の表面処理における注意点

2022/07/13
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モックアップ製作をするにあたって、表面処理はとても重要な過程です。高精度なモックアップ製作を実現するためには、どういったことに気を付けることが必要なのでしょうか。この記事では表面処理の重要性や、下地処理などについてご紹介します。

モックアップ製作における表面処理の重要性

モックアップの製作をする過程において、最も力を入れる必要があるのが表面処理です。
表面処理には、塗装や鏡面研磨、さまざまなメッキ、印刷といったさまざまな技術があります。これらの技術を効果的に組み合わせることによって、理想通りの形やツヤ、カラーのモックアップを作り出すことができるのです。

モックアップ製作の表面処理で効果を発揮させるために必要不可欠な下地処理

モックアップ製作の表面処理をスムーズに仕上げて、精度の高いモックアップを完成させるためには、しっかりとした下地処理を行う必要があります。
下地処理は、最初に部品やパーツに分けたものを用意して、一つずつ組み合わせていくのが一般的です。組み合わせた際にズレがあると少しずつ歪みが生じていき、精度が低いものとなってしまいかねません。どんなパーツに分けていくか設計の段階から意識し、細心の注意を払いながら組み立てていく緻密な作業が必要となる過程なのです。
滑らかな曲線や、美しい透明感、ざらざらとした質感など、モックアップで表面の質感を再現することも、製作においてとても重要となります。
下地処理の段階でキズが生じたり、凸凹したところがあったりすると、表面処理でどんなに丁寧な塗装をしても、再現することはできなくなります。また、注目を浴びるためにライトアップなどの演出をした際、下地に問題があると目立ってしまいかねません。
透明な仕上げ塗装をした場合には、下地部分を敢えて透けて見せることになります。そのため、高い完成度が求められるのです。
機械だけでなく人の手を用いて細かい部分までの調整が必要です。このように表面処理の方法によって、期待できる効果が異なります。試作品に求めるポイントに応じて、適切な方法を決めてください。

イメージ通りの表面処理を実現するには相互のコミュニケーションが必要

クライアントのイメージ通りのモックアップ製作をするためには、綿密なコミュニケーションを取ることが必要です。
クライアントは完成品にどのようなイメージ、雰囲気を思い描いているかを共有しておくことで、食い違いやモックアップの完成後に修正するリスクを減らすことができます。イメージを共有できるコミュニケーションの方法にはどのようなものがあるでしょうか。

1.視覚でイメージを共有する

目的や用途、要望をヒアリングし、完成イメージやレイアウトを紙に描いてスケッチをすることで、イメージが伝わりやすくなります。文字だけでは、なかなか雰囲気などは伝えづらいものです。視覚で確認をすることで、クライアント側とイメージを共有しやすくなるでしょう。

2. ツールを使用する

モックアップを製作するためのツールを利用することで、さらに細かい部分の完成イメージを伝えることができ、クライアントにとっての理想の形、質感に近づけることができます。

3. 疑問点はすぐに確認する

クライアントが提示する完成イメージや仕様に疑問点があれば、すぐに確認を取って明確にすることが重要です。

今回のまとめ

モックアップを完成イメージ通りに仕上げるためには、表面処理はとても重要な過程です。さまざまな表面処理の技術を組み合わせ、ライトアップされた場合なども想定すると、高い精度の完成品を作り出すことができます。そのためには丁寧な下地処理と、クライアントとの綿密なコミュニケーションが必要不可欠と言えるでしょう。
株式会社東海モデルは、モックアップ製作を手がけている提案型総合試作メーカーです。多数の実績に基づき、迅速で高精度のモックアップ製作を行っております。モックアップ製作において、気になることがあればぜひご相談ください。