商品化の鍵を握る試作品製作の切削加工で短期試作をするためのポイント 2022/07/01 column 商品化するためには部品の試作を行い、性能を検査することがとても大切です。試作は短期間で仕上げるのも重要なことのひとつといえます。すぐ次の段階に移れることは競合を考えると大きなメリットです。今回は、試作品製作を短期間で納品できる業者を選ぶためのポイントを紹介するので参考にしてみてください。 【目次】 1.DX化された試作品製作ならデータをそのままに切削加工できるので短期試作を実現 2.自社工場を持っている業者に試作品製作を依頼すれば短期試作が可能 3.1個から試作品製作を発注できる業者なら短期試作に対応 4.今回のまとめ DX化された試作品製作ならデータをそのままに切削加工できるので短期試作を実現 最近では、製造業界の企業においてDX化が推進されています。DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーション)」のことで、デジタル技術を活用して多様化する変化に対応していくことです。IT技術を駆使することで、競争にも有利になることを目指しています。 DX化には、企業内でのデジタルに対する共通認識が必要なので、ITを使いこなし、周知させられる社員も大切です。まだまだ現場のIT化にも後進である日本ですが、今後いかにITを使いこなしていけるかで差が付いていくでしょう。 そうしてDX化された中での試作品の製作は、より短期になることが期待できます。なぜなら、試作製作で行う細かい切削加工にはCADで読み込まれたデータがあれば、簡単になるからです。対応したソフトを使えば、ある程度の複雑な形状であっても高精度で切削加工が実現できます。 自社工場を持っている業者に試作品製作を依頼すれば短期試作が可能 DX化されていると設計図もデータで作成されるため、コンピューターによる制御でさまざまな形状の部品試作も短期で出来上がります。 しかし、試作品を作る場合、それだけでは短納期を実現できません。例えば、試作品を作るためにはその部品によってたくさんの工程を必要とします。加工の方法で本物の性能より劣ってしまう試作品が出来上がってしまうのなら試作の意味がなくなってしまうので、こだわるところは決して妥協しないことが大切です。慌てて短縮してしまうことはタブーなので、工程によっては外注しないと時間が余計にかかってしまいかねません。そうしたことを考えると、自社工場があり、どんな工程も網羅している業者に依頼することが、短納期を実現する大きなポイントとなります。 いくら早く仕上がっても、工程を簡略化されてしまっていては元も子もありません。必要な工程をしっかり自社で実現できることが重要です。 1個から試作品製作を発注できる業者なら短期試作に対応 初めての試みである部品を採用するのであれば、全ての工程で時間がかかることが予測されます。量産を見越してというのが基本にはなりますが、試作製作を1個からでも対応してもらえる業者であれば短期での納品が期待できるでしょう。 金型を作成すると、初期費用がかかるためなかなか1個からの製作を請け負ってくれるところは多くありません。コンピューターを利用した切削加工での製作であれば、金型がいらないため、1個からの試作製作に対応できます。また、金型を作る時間もいらないため、短期で納品できます。 今回のまとめ 商品化につなげていくためにはしっかりとした試作品の製作が必要となります。DX化に対応していれば、切削加工での試作製作が可能です。データを読み込むことで対応ソフトを起動し、コンピューターによる制御で切削加工できるので、金型を作って部品を試作する方法より断然早く完成します。 さらに早い納期を実現するなら、自社工場で切削加工以外の工程も対応可能な業者に依頼するのがおすすめです。また、切削加工が可能な業者の場合は1個からでも製作が可能なので、こちらも短納期を実現させるポイントだと言えるでしょう。