商品開発におけるネーミングの重要性とヒットするネーミングのポイント

2022/06/28
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商品開発にネーミングはかなり重要な役割を果たしています。競合他社の商品から自社製品を選んでもらうために、このネーミングをおろそかにすることは危険です。ネーミングは顧客の興味を引き、購入してもらうための最初の一歩になります。逆にネーミングにその力がないと、商品がいくら素晴らしくても、手に取ってもらえないことになりかねません。今回は、商品開発においてどれくらいネーミングが重要なのか、そしてヒットするネーミングとはどのようなものか解説します。

商品開発におけるネーミング(商品名)の役割と重要性

買い物をするとき、今の時代は溢れんばかりの選択肢があります。顧客はその中から、どのように選び、購入に至っているのでしょうか。選んでもらうためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
ネット上や店頭で、いい商品を選ぶために一つ一つ成分や性能を確かめることは時間も手間もかかります。そこで、まず手掛かりとなるのがパッケージ、そしてネーミング(商品名)です。パッと目をひくためには、パッケージのインパクトが重要。まずは目についたものを手に取る傾向があるからです。そのパッケージから得た直感的な良いイメージを、具体的に文字でとらえるのが、ネーミングになります。店頭のポップやCMで耳に残るネーミングから商品選びをする人も少なくありません。
ネーミングは、商品を一目見ただけでその価値を宣伝・アピールできるツールです。逆にネーミングを付けるのに失敗すると、良い商品なのにまず手に取ってもらえないということが起こりかねません。実際には同じ商品なのに、ネーミングを変えただけで大ヒットした、という事例も多数存在します。

ヒットする商品名の共通点とは?

良いネーミングは商品をヒットさせる力があります。ヒットするネーミングとは、どのようなものなのでしょうか。そこで、今までのヒット商品からヒントを得て、ポイントとなる共通点を取り上げてみました。

キャッチーである

一回聞いたら忘れられない、インパクトのあるネーミングは印象に残りやすく、ヒットしやすい傾向にあります。面白い!と感じると人は商品を手にしたくなるものです。キャッチーなものは、話題になりやすく拡散性も高くなります。ただし、レジに持っていきにくく感じたり、品質に不安を覚えるような奇抜すぎたりするものは避けてください。

商品の特性がわかりやすい

ひとめ見ただけで、なにに使うものなのかはっきりわかるもの、とくに強調したい特性を名前にしたものもヒットしやすい傾向にあります。ネーミングに商品への自信が表れているように感じます。わかりやすいと、ネーミングそのものが宣伝文句として伝わるのも良い点です。

オリジナリティがある

競合が多い商品ではオリジナリティを出すことが重要になってきます。似たような名前ばかりの商品の中、ひときわ目立つ異質な存在は興味を引くでしょう。

言いやすく語感がここちよい

広告やパッケージを考えて、視覚的な印象を重視しがちですが、聞いて耳に残りやすい、言いやすいネーミングも良いでしょう。複雑でなく、誰にでも覚えやすいことも大事です。

商品名を考える際のポイント

上記のようなヒットするネーミングを生み出す前にきちんと考えるポイントがあります。それは、商品をしっかり理解することです。そこからネーミング作りが始まります。
そのうえで商品に関するキーワードをいくつか挙げ、ネーミングのヒントにしていくのが一つ方法です。キーワードをつなげたり、略したり、逆さに読んでみたり、さまざま試してみましょう。思わぬ大作が生み出されるかもしれません。

今回のまとめ

新しい商品を生み出すにはその性能や効果に注視しがちですが、ネーミングで失敗してしまうと、いくら素晴らしい商品が開発されても売れないということになってしまうでしょう。ネーミングは商品の顔であり、商品を短時間で宣伝、アピールするものでなくてはなりません。顧客に対して、より印象に残り買いたいと感じてもらえるか、ネーミングは購入意思を決める大事なツールなのです。ヒット商品のネーミングをヒントに、ポイントをしっかり押さえて新たなヒット作を生み出していくことをおすすめします。