ビルやマンションなど建築業界でのモックアップ製作の目的と全体像の把握の重要性 2022/06/15 column 外見を型取り、本物に近い模型であるモックアップは、ビルやマンションなど建築業界でも重宝されています。ここでは、モックアップ製作の目的について、モックアップによってもたらされる効果とともに解説します。建設業界におけるモックアップの重要性を認識し、今後の業務にぜひお役立てください。 【目次】 1. 建築業界におけるモックアップ製作の主な目的は外観の検討や機能の確認 2. モックアップ製作を行うことで実物に触れながら全体像の把握をする 3. モックアップで材質による質感の違いや色調の度合いをチェック 4.今回のまとめ 建築業界におけるモックアップ製作の主な目的は外観の検討や機能の確認 建築業界におけるモックアップ製作の主な目的は、外観の検討や機能の確認です。建築業界で使われるモックアップは原寸大模型なので、かなりリアルに作られています。 外観の検討 建築におけるモックアップは、外観を検討する際に役立ちます。たとえば、建築会社で分譲マンションを建てる計画があるとします。マンションのモックアップがあれば、実際の外観をイメージしやすくなるでしょう。 また、マンションのモックアップはモデルルームでも使用することが可能です。購入を検討している人に、外観のイメージを伝えるのに役立ちます。 機能の確認 モックアップがあれば、建てたい建物の機能を確認できます。どんな建物を建てる場合でも機能確認は重要になるため、何度でも確認したいところです。モックアップで繰り返し確認できれば、より安全な建築物を建てられるでしょう。 たとえば、耐震構造などは地震の多い日本においては重要視されます。ビルのオーナーなどに、モックアップで安心安全をアピールすることも可能です。 モックアップ製作を行うことで実物に触れながら全体像の把握をする モックアップ製作を行うことで、全体像を把握できます。それによって、修正点などを見つけることができるでしょう。 また、モックアップで建物の全体像をチェックすることで、早めに修正することができます。早い時期にクライアントに見せることで、抱いていた全体像との違いを見つけられるでしょう。その時に指摘できれば、本格的に建設する前に計画の練り直しができます。 モックアップで材質による質感の違いや色調の度合いをチェック 実物像に限りなく近いモックアップは、材質による質感の微妙な違いや色調の度合いも明確にできているので、建築現場の最終確認として利用する価値が高いものです。 例えば、こだわりのあるお客さんの注文住宅を建てるとしましょう。木の質感にこだわりたいという場合、設計図のみではわからないものです。本物に限りなく近いモックアップで確認してもらったうえで、作業に取り掛かった方が後のトラブルも避けられます。 4.今回のまとめ 建築業界においても、モックアップは重要な役割を果たします。外観を検討したり、機能を確認したりすることが可能です。また、全体像も把握でき、微妙な壁の質感なども表現できるので、こだわりのある顧客の場合は特に喜ばれます。あらかじめチェックすることで、より希望に沿った建物になるでしょう。