商品開発におけるコストを抑えるポイントは?価格決定にも影響するので重要になる

2022/06/01
column

時間やコストをかけてでもより良い商品を作りたいという製造・開発側の考えと、コスト削減や利益の向上を考える経営側の考えは、常に相反するものだと言えるかもしれません。本記事では、商品開発で柔軟にコストを抑えるポイントについてご紹介します。

商品開発の計画には時間をかけるべきか?

最終的に発生するコストを削減するためには、開発計画に時間をかけるべきです。
スケジュールに余裕がないプロジェクトでは、なるべく早く実作業に移ろうとして、綿密な計画を立てないまま進行してしまうケースがしばしばあります。しかし、これはコスト面から考えると良い方法とは言えません。
しっかりした計画を立てていないプロジェクトは、誤った方向へ進んでしまうリスクがあり、修正するのにコストがかかってしまうでしょう。また、工程に無駄が多い状態でプロジェクトを進行すると、最終的なコストも高くなりがちです。

当初の計画に固執しないこともポイント

商品開発では計画づくりが重要とお伝えしましたが、プロジェクトを進めていく上でどうしても当初の計画とズレが生じることもあります。その場合は、固執しすぎずに柔軟な対応を取ることも大切です。
実際に動かしてみたら計画通りに行えないことが分かった、より良いアイデアが浮かんだ、ということもあります。計画に縛られすぎて商品開発に支障が出るのは本末転倒なため、臨機応変に計画を変更することもコストダウンの方法です。

固定費カットもコスト削減では重要になる

コスト削減が必要になった時、真っ先に確認する項目が固定費です。固定費は、人件費や光熱費、家賃、広告宣伝費などが挙げられ、どれも毎月一定額発生します。特にコスト削減が見込める項目は、以下の2点です。

人件費

人件費は、固定費の中でも特に大きな割合を占める項目です。給与の見直しや出勤人数の調整など、経営側の裁量でコストダウンが可能となり、効果も大きい項目だと言えるでしょう。
主な削減方法は、時間外労働の解消、業務の一部外注化、売上に合わせたアルバイト・パートの採用などです。
減給や社員数の削減は最も削減効果がありますが、同時に会社への不信感を募らせる原因にもなりかねません。そのため、従業員があまり不利にならない方法でコスト削減を目指すことが大切です。

光熱費・通信費

外部企業と契約することで発生している固定費は、提供会社や料金プランを見直すことでコストを削減できることがあります。特に光熱費は、日ごろの業務を見直すことでも削減が可能です。業務に支障が出ない程度に、節電や節水などを呼びかけましょう。

今回のまとめ

今回は、商品開発のコストを抑えるためのポイントについてご紹介しました。社内で当たり前になっている工程をチェックすることで、コスト削減が見込める場合もあります。ただし、コストダウンにこだわりすぎて、生産性や品質が低下しては意味がありません。あくまでも業務のムダを省くことを意識して、日々の業務を見直すことが大切です。