企業の商品開発でアイデア創出に役立つフレームワークをご紹介! 2022/05/27 column 商品開発で必ず行うアイデア出しですが、なかなか思いつかずに困っている担当者の方もいるでしょう。アイデアはふとした時に最適な考えが浮かぶものではなく、量を出して取捨選択していくものです。本記事では、アイデア出しを効率的に行う方法を3つご紹介します。 【目次】 1. おなじみのフレームワークといえば「ブレインストーミング」 2.「KJ法」はアイデアのグループ化がカギ 3.「オズボーンのチェックリスト」では多角的な視点による商品開発が可能 4.今回のまとめ おなじみのフレームワークといえば「ブレインストーミング」 ブレインストーミングは、アイデア出しとして非常に有名な手法です。1950年代にアメリカで発祥した会議方式で、複数人でアイデアを出し合う場合に向いています。 1人でアイデアを出そうとするとどうしても偏りが出たり、似通ったものになったりしがちですが、複数人で協力することで新たな発想を得られることがあるでしょう。 ブレインストーミングの進め方 ブレインストーミングには、推奨されている4つのルールがあります。ルールに従って行うことで、より効果的なアイデア出しの場を作ることが可能です。 ・意見を批判しないこと ・現実的ではない発言も歓迎すること ・とにかく量を出すこと ・他の人のアイデアも使うこと 簡単に言ってしまえばビジネスを一旦忘れて、とにかく自由な発想でたくさんアイデアを出してみよう、というのがブレインストーミングです。 現実的・批判的な意見は除き、楽観的になってみると新たな発想が生まれやすいでしょう。アイデア出しが終わったら、質疑応答で各アイデアを深めていきます。 「KJ法」はアイデアのグループ化がカギ KJ法は、カードなどを用いてアイデアを動かせる形にすることで、論理的な道筋を立てられる手法です。1960年代に日本で生まれた方法で、アイデア出しから文書化までを一度に行える便利な方法として使用されています。 KJ法の進め方 KJ法は、以下の4ステップに沿って進めていきます。 1.アイデアをポストイット等に書き出す 2.類似性のあるものでグループ化する 3.グループごとの相関図を作る 4.文書化する KJ法はブレインストーミングと併用することで、より効果的に活用できます。たくさんのアイデアを、目に見える形で整理したい場合に有効な方法です。 「オズボーンのチェックリスト」では多角的な視点による商品開発が可能 オズボーンのチェックリストとは、キーワードに沿ってアイデアを多角的に見ることで、アイデアをより深く追求できる手法です。ブレインストーミングも考案したA・F・オズボーンが作成しており、その名を取ってつけられたチェックリストになります。 オズボーンのチェックリストの進め方 オズボーンのチェックリストは、9つの項目に分かれています。 例えば、保存容器を作っている会社が新商品を開発しようと思ったら、どのような用途や形状が考えられるでしょうか。現実的でなかったとしても、9つの問いかけに答えてみることで新たな発想を生み出せるでしょう。 今回のまとめ 本記事では、商品開発のためのアイデア出し法として「ブレインストーミング」、「KJ法」、「オズボーンのチェックリスト」の3種類をご紹介しました。アイデア出しに行き詰った時だけでなく、日ごろからこれらの手法を用いてアイデアを出す癖をつけることで、自由な発想が浮かぶようになるでしょう。