商品開発と商品企画の違いは?商品開発に求められるものを正しく理解しよう 2022/05/24 column 新しい商品を生み出す商品開発は企業の中でも重要な仕事ですが、商品開発と間違えやすい仕事の一つに、商品企画というものがあります。この2つには違いがないと思っている方もいるかもしれませんが、担っている役割は全く別のものです。 商品を作るには商品企画も商品開発も両方行わなければなりません。この記事では商品開発と商品企画の違いを説明しながら、商品開発に求められる能力について詳しくご紹介します。 【目次】 1. 商品開発と商品企画は根本的に異なる 2. 商品開発に求められるものは情報分析能力と発想力 3. プレゼンテーションのスキルも必要 4.今回のまとめ 商品開発と商品企画は根本的に異なる まず商品開発と商品企画の仕事の違いをはっきりさせましょう。実際の商品開発では商品企画のアイデアを実際に商品として販売できるよう形にする、という流れになります。 商品企画の役割 商品企画の役割はどんな商品を作るかのアイデアを出すことです。アイデアといってもこんな商品を作りたいといった漠然としたものではなく、市場調査を行い顧客に求められるような商品を立案します。 売れるかどうかだけでなく競合他社の情報を分析したり、ターゲットを定めマーケティングの方向性を決めたりすることもあります。またその製品を作るための原料調達やおおよその価格についても考えて企画をまとめることも商品企画の役割の一つです。 商品開発の役割 商品開発の役割は商品企画のアイデアから商品を作り上げることです。全くゼロから新しい商品を開発することもあれば、すでにある商品をより良くしたり新しい機能を加えたりする改良版を作ることもあります。 プレゼンを経て企画にGOサインが出たら、試作品やモックアップを作成し改良しながら商品を形にして行くことになります。テストマーケティングを行うこともあり、製造ラインを整えたうえで商品量産から発売に繋げていきます。 商品開発に求められるものは情報分析能力と発想力 商品開発には一体どんな能力が求められるのでしょうか。まず大切なのが情報分析能力です。商品開発は発売した商品が売れて初めて成功になりますが、それには自分や社内の売れるだろうという予想ではなく詳細な市場調査や顧客へのヒアリングから今求められている商品やニーズを的確につかまなければなりません。商品開発の最初の段階では市場アンケートやモニタリングなどが行われるのが一般的で、そこからどうすれば売れる商品ができるのかや誰をターゲットに売り出せばいいのか等を徹底的に分析します。 また、地道な作業だけでなくひらめきの発想力も必要です。ニーズからどんな商品が好まれるか商品のイメージを作るのはもちろん、注目を集めるマーケティング戦略やパッと目を引くパッケージのデザインなど商品を形にして行く中で発想力が生きてくるでしょう。 プレゼンテーションのスキルも必要 商品開発はプレゼンテーションをする機会が多い仕事です。新商品の開発は社内の一大プロジェクトで当然大きなコストがかかることから、アイデアを具体化して行くには社内のプレゼンでこれなら大丈夫と評価される必要があります。 どんなにいい企画でもそれをうまく伝えることができなければ採用されません。市場にどのようなニーズがあってその商品が求められるのかはもちろん、原料調達や商品製造さらにどれくらいの価格でどれくらいの利益が見込めるのか等、資料を使いながらしっかり伝える事が大事です。 今回のまとめ 混同されがちな商品企画と商品開発ですが、商品企画では市場調査などから新商品のアイデアをまとめ、それをもとに商品開発が試作を繰り返し新商品発売まで形にしていきます。どちらも新商品を作るために必要な工程ですが、その役割は全く別です。 商品開発をするためには情報分析能力や発想力が求められ、また社内や顧客に開発しようとしている商品の魅力を伝えるためのプレゼンテーション能力も求められます。これから商品開発を行おう、商品開発職に就きたいと考えている方はぜひ本記事の内容を参考にしてください。