製品の開発担当が知りたいモックアップ製作の仕上げ段階のポイント 2022/05/16 column 製品を開発するときには、モックアップの製作を検討します。新しい製品の品質確認がしっかりできるモックアップを作り上げるには、こだわるポイントが少なくありません。今回は仕上げ段階において気を付けたいポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。 【目次】 1. コンセプトを明確にすることでモックアップ製作の仕上げのクオリティが上がる 2. モックアップ製作の仕上げでは表面処理技術が求められる 3. モックアップ製作の仕上げでは質感や使い勝手の確認が必須 4. 今回のまとめ コンセプトを明確にすることでモックアップ製作の仕上げのクオリティが上がる まずはコンセプトを明確にすることが大切です。コンセプトとは何のためにモックアップ製作をするのか、という目的です。開発者と製作者がきちんとコンセプトを把握し共有することで、仕上がってくる完成品の満足度が大きく変わります。 モックアップでさまざまな検討・確認を行いますが、検討したい内容によってモックアップの精度を上げておきたい内部の構造が見えてきます。 例えば機能面の確認が必要なら、細かい構造を作りこむ必要があります。こうしたコンセプトをはっきりさせることで余計な費用も時間もかからず、必要なクオリティを保つことが可能です。 モックアップ製作の仕上げでは表面処理技術が求められる モックアップ製作の仕上げには、表面処理にも技術が求められます。デザインのスケッチやCGでの確認では不十分なため、リアルを求めてモックアップを製作。質感や色味などを確認するためには、塗装にこだわらなければなりません。 塗料にも、シリコン、ウレタン、アクリルなどがあり、各々素材によって特徴も変わります。また下地や錆止めまで行うとより美しく、リアルな再現となります。 見逃しがちな表面処理ですが、しっかりとした技術で仕上げることでより正確な検証や確認が行えます。また展示やプレゼンテーションでも際立って美しく印象的なものになるでしょう。 モックアップ製作の仕上げでは質感や使い勝手の確認が必須 モックアップ製作では質感と使い勝手がしっかりと確認できることが必須であり、重要な点です。表面の仕上げや細部の再現が不十分では、モックアップの意味を成しません。 仕上げの段階では、加工や表面処理技術を駆使したうえで、実際の製品と同等のクオリティでチェックできるか、使い勝手から見た目の質感まで確認が必須です。 今回のまとめ モックアップ製作は、2次元の世界では確認できない詳細な部分の確認やさまざまな検証が実際にできるのが魅力です。モックアップの良さを存分に発揮するためには、最後の仕上げにまでこだわって、本来の製品と同等のクオリティを持っていることが重要だと言えるでしょう。 製作に入る前にはしっかりとモックアップを製作する目的をはっきりさせます。そうしたうえで、仕上げ段階のポイントとしては、表面処理にもこだわること、そしてほぼ製品と同じ質感や使い勝手が確認できることをチェックしてください。新しい開発商品のために、後悔のないモックアップを製作してみることをおすすめします。