商品開発がうまくいかない時に確認したい問題点とは

2022/04/27
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思ったように商品開発が進まない時には、問題点がなかったか確認しておく必要があります。商品開発チームで情報共有ができていなかった、市場調査や技術に問題がなかったといったことなどについて、さまざまな視点から見直してみましょう。
今回は、商品開発がうまくいかない時に確認したい問題点について解説します。

商品開発チームの情報共有に問題はなかったか?

チームで取り組む場合、経営陣など方針を伝えるべき人間がチーム全体に明確なビジョンと方針を提示し、メンバー全員がそれをきちんと理解できているかが重要となります。なぜなら、ここを曖昧にしてしまっていると、メンバーがどこに向かっていけば良いのかわからず、良いアイデアや答えが見つからなかったり、効率が悪くなったりするからです。また、メンバー一人ひとりの努力が空回りするといった残念な結果が起こってしまいかねません。

メンバーに伝える際のポイントとは?

メンバーと情報共有する際のポイントは、以下の通りです。

・理解しでほしいビジョンを誤解されないように工夫して伝える
・役割についても具体的に伝える
・目的や意図をきちんと伝える

情報共有がうまくいっていなければ、人間関係にまで影響し、結果的に良いアイデアが生まれにくくなるため、軽視することはできません。

「ヒト」と「モノ・コト」を結びつけるための市場調査をしっかりしたか?

商品開発に不可欠なものに、市場調査があります。競合商品を徹底的にリサーチするのももちろん必要なことですが、顧客が本当に求めているものに気付くことも大切なこと。なぜなら、良いものを商品開発できたとしてもニーズに合っていなければ、売れないからです。
しかし、顧客が建前を抜きにして本当に必要としているものを見つけるのは、そう簡単ではありません。場合によっては、顧客自身もそれに気づいていないことさえあるでしょう。こういった自覚していないニーズのことを、「ユーザーインサイト」と言います。
ユーザーインサイトを知るために有効な方法は、SNSの分析やアンケート調査などです。また、顧客が自覚している本音のニーズを知るためには、商品を選ぶときに考えられる理由をさまざまな角度から考えてみることも必要です。
例えば、黒いブラウスを買う場合、大人っぽく見える、洗練された印象に見える、スリムに見せられるなどのメリットがあります。しかし、実はこのほかにも理由があり、汚れが目立ちにくく少々汚くても周りに気付かれない、とりあえず黒い服であればコーディネートに間違いはない、という隠れた理由がある場合もあるでしょう。
つまり、この場合顧客が求めていることは、後者の汚れやコーディネートで恥をかきたくないといった隠れたニーズなのです。

商品開発において技術不足がなかったか?

良いアイデアや提案があったとしても、それを商品開発につなげるための技術がなければ実現化できません。商品開発が滞らないために、注意したいことがあるので知っておきましょう。
自社の技術や知識にあぐらをかき、新しい技術やほかの会社の技術を学ぶことなく開発に取り組んでしまうと、失敗しやすくなります。また、中途半端な技術しかない状態で新たな物に取り組んでしまうのも、商品開発がうまくいかない原因になるため、慎重な姿勢も必要だと言えるでしょう。
こうした点についても、チーム内できちんと話し合い、納得してから進めていくことをおすすめします。

今回のまとめ

せっかく良いアイデアがあっても、良い商品が開発できない場合もあります。こういったことを避けるためのポイントは、確かな技術があることを確認してから進めること、チーム全員が情報共有できる関係にしておくこと、市場調査を行い、あらゆる角度から顧客のニーズを探ってみることです。
今回ご紹介したポイントを参考に、問題点を発見し、解決につなげてみてはいかがでしょうか。