試作品製作はどこに注文する?上手に業者を比較・検討することで悩みを解決 2022/04/07 column 企画した作品を試作してチェックすることは、ものづくりにおいて欠かすことのできない過程です。では、試作品製作はどこに依頼すれば良いのでしょうか。 今回は、試作品製作を注文する業者の選び方や比較するポイントについてご紹介します。 【目次】 1. 試作品製作の注文は事前に業者選びの比較・検討ポイントを知っておくと楽になる 2. 金属加工や3D加工などそれぞれの業者の強みを知る 3.試作品製作の悩みを相談できるなどコミュニケーションも重要 4.今回のまとめ 試作品製作の注文は事前に業者選びの比較・検討ポイントを知っておくと楽になる インターネットで検索すると、試作品製作を依頼できる業者が数多く出てきます。一体どの業者に依頼すれば希望通りの試作品を製作することができるのでしょうか。最適な業者を選ぶための実際の比較・検討ポイントについて解説します。 業者選びを間違うとどうなる? 試作品製作を依頼する業者を間違うとどうなるでしょうか。いざ試作品を依頼してみても、納期に間に合わない、期待していた品質に届かない、予算が合わない等のトラブルが起こるかもしれません。その結果、また一から試作品製作の業者を選ぶ必要があり、余計な時間やコストがかかってしまいます。 このようなトラブルを避けるためにも業者選びは慎重に行う必要があるのです。 業者の比較・検討ポイント では、たくさんある業者の中からどのように選べばよいのでしょうか。試作品製作を依頼する業者の比較・検討ポイントは、以下の4つです。 ・使用する素材 ・加工法 ・納期 ・予算 求める試作品の機能や目的によって、使用する素材や加工法が変わります。まずは試作品に求めることを明確にしましょう。その上でニーズに合った素材や加工法に対応することができる業者を検討ください。素材や加工法が決まってくると、納期や予算も連動して決まります。 金属加工や3D加工などそれぞれの業者の強みを知る 加工法は、射出成形、切削加工、3Dプリンターなどがあり、業者によって得意とする加工法は異なります。 これらの加工法は、それぞれで特徴が異なり、試作品の仕上がりに大きく影響を及ぼすため、試作品に求める機能に合わせて製作業者を検討・選定する必要があります。例えば、金属加工を専門とする業者であれば切削加工が得意なケースが多く、プリンターの技術を専門とする業者であれば3D加工が得意といえるでしょう。 それぞれの強みを見極めて、ニーズに合った加工法を得意とする業者に依頼することができれば、試作品の仕上がりを理想に近づけることができます。 それでは、それぞれの加工法のメリット・デメリットを見ていきましょう。 射出成形 金型を用いて成形する方法で、量産品に最も近い方法で試作品を製作することが可能です。 切削加工 材料のブロックを削って成形します。細かい部分まで調節することができ、高い完成度の試作品を製作することができますが、コストや時間がかかります。 3Dプリンター 3Dデータをもとに、素材を積層して形成していきます。データさえあれば試作品をスピーディーに製作することができますが、使用できる素材が限られてきます。 試作品製作の悩みを相談できるなどコミュニケーションも重要 試作品製作を進めるにあたり、企業との密なコミュニケーションは欠かせません。 要望を細かく聞き取り再現するだけでなく、ものづくりのプロとして潜在的な課題を汲み取り提案してくれるかどうかも重要です。製作を進める中でトラブルが発生した場合も、素材や加工に精通する業者からのアドバイスが受けられるのは心強いでしょう。そのため、コミュニケーションが取りやすいかどうかも、業者選びの大きなポイントです。 今回のまとめ 製品の出来栄えは、開発の進捗に大きく影響するため、試作品制作はものづくりにおいて重要です。だからこそ、試作品の特徴に合った技術を持つ業者と協力し、密なコミュニケーションをとることが大切といえるでしょう。より良い製品を作るためには比較検討し、ニーズに合った業者を選ぶことをおすすめします。