IT業界で耳にするモックアップ製作の意味と活用方法について 2022/04/04 column IT業界で重要なワードに「モックアップ」があります。ただし、企業で製品を作る経験がない方には、聞き慣れない言葉かもしれません。モックアップは、工業製品の試作段階における実物大のモデルのことです。実際の完成に活かすため、実物そっくりに作りますので、最終的なデザインチェックのためにもモックアップは重要だといえるでしょう。今回は、モックアップについて、意味と活用方法を解説します。 【目次】 1. IT業界のモックアップ製作は仮想的な再現に活用 2. IT業界のモックアップ製作は完成前イメージとの齟齬を防ぐのに便利 3. IT業界はデジタルモックアップでコスト低減を行う 4. 今回のまとめ IT業界のモックアップ製作は仮想的な再現に活用 モックアップとはWEB制作などでも使われる言葉です。見た目の完成イメージを指しており、中身は入っていません。主にデザインの見栄えを検証するために作られます。今後顧客に商品を届ける上で、見た目のチェックは重要です。 例えば、店頭に並べられているスマートフォンがモックアップというケースがあります。外見は実物そっくりですが、実際は操作不可能な偽物。つまり、ビジュアルのイメージを顧客に提供する側面がモックアップにはあるのです。 アプリやサイトでもモックアップが作られます。顧客に買ってもらったり、事業者が問題なく利用したりするためには、見た目も重要だからです。 このように、商品の完成イメージを見ることは、理想的な製品やコンテンツを作る上で非常に大切なことだと言えるでしょう。 IT業界のモックアップ製作は完成前イメージとの齟齬を防ぐのに便利 モックアップの目的は、製作者が思い描いていたイメージが、実際の完成形と離れすぎないようにすることにあります。商品を誰かに使ってもらう以上、第一印象は非常に大切です。顧客や事業者の商品に対する第一印象が悪いと、いくら中身が優れていてもなかなか評価してもらえません。 見た目の重点的なチェックという意味で、モックアップは欠かせない存在です。新しい商品を作るときは、色見本やサンプルを何度も見ながら進めるでしょう。しかし、商品製作の過程で、思い描いたイメージから離れた状態で進んでしまうリスクも否定できません。 それを防ぐのが、モックアップです。完成品がイメージと違うという事態を防ぐために、試作品で理想的な外観を確認します。製作者はモックアップを参考にしながら商品の外観を作り、スペックの充実に専念することが可能です。 IT業界はデジタルモックアップでコスト低減を行う IT業界では、デジタルモックアップにより、コストカットも望めます。デジタルモックアップとは、主に製図データを参考にして、見た目や構造などを3次元コンピュータグラフィックスとして作り上げることです。デジタル画面で見た目をチェックできるので、簡単に見た目のイメージをつかみ、無駄なゴミを出さずにイメージできます。 また、内部構造や可動部の動きなど、従業員が知りたいポイントを細かく伝えられるでしょう。 物理的なモックアップは、種類によって余分な時間やコストがかかるかもしれません。そうしたリスクを解決するためにもデジタルモックアップは合理的です。手軽にイメージをつかみたいと思ったら、ぜひ活用してください。 今回のまとめ IT業界におけるモックアップは、完成イメージを意味します。デザインの具現化が目的なので、中身は空っぽです。しかし、コンピュータグラフィックスを使ったデジタルモックアップなら、見た目だけでなく内部構造まで確かめられます。完成イメージの失敗を避ける意味でも、試作品による見た目の確認は大切です。 株式会社東海モデルでは、製品だけでなく試作品の開発サポートも手がけています。今回の記事で紹介したモックアップに関する相談も受付中です。試作品に関してお悩みがあるエンジニアの方は、ぜひご相談ください。