自動車試作を行う上で知っておきたいジョルジェット・ジウジアーロが手がけたカーデザイン 2022/03/14 column 自動車を製造するうえでデザインは非常に大切な要素になります。自分のセンスを重視することも必要ですが、有名デザイナーの手がけた作品たちから学んで生かしていくのも必要不可欠です。そこで今回は、自動車試作を行う上で知っておきたいジョルジェット・ジウジアーロが手がけたカーデザインについて紹介していきます。 【目次】 1.ジョルジェット・ジウジアーロとは 2.ジョルジェット・ジウジアーロが手がけたカーデザイン 3.ジョルジェット・ジウジアーロの創造性と革新性 4.今回のまとめ ジョルジェット・ジウジアーロとは ジョルジェット・ジウジアーロはイタリア人の工業デザイナーで、1999年には、20世紀で影響力が一番大きかったカーデザイナーに与えられる「カー・デザイナー・オブ・ザ・センチュリー」を受賞するほどの実力を有しています。1969年には自身の名前を用いた「イタルデザイン・ジウジアーロ」を立ち上げ、1970年代には「折り紙細工」と呼ばれる特徴的なカーデザインで人気を博しました。 さらに1980年代からは自動車異分野以外のデザインも手がけるようになり、カメラ・デスクチェア・釣り用リールなど幅広い活躍を見せています。トヨタのカローラレビンや日産の初代マーチなど、日本車にもジウジアーロが手がけたものがあり、話題を呼びました。 ジョルジェット・ジウジアーロが手がけたカーデザイン ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした自動車は数多くありますが、その中でも「フォルクスワーゲン・ゴルフ」と「デロリアンDCM12」は知る人も多い作品です。フォルクスワーゲン・ゴルフは、従来の大型車の概念を覆すシンプルかつ美しい小型車モデルとして1974年に登場しました。 そしてデロリアンDMC12は映画作品『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場することでも有名な自動車です。ガルウィングを開放した見た目やステンレス製のボディには衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。 ジョルジェット・ジウジアーロの創造性と革新性 ジョルジェット・ジウジアーロが生み出してきたカーデザインは目を見張るものがあり、自動車試作を実施するには参考になる点ばかりです。ただ、彼がデザイナーとして尊敬され作品が愛されているのには「創造性」と「革新性」も大きく関与しています。彼の発言で“私にとって、デザインする対象が何であるかは関係ない。美しいリストウォッチをデザインすることは、美しいクルマを考えることと同じ喜びがある”とあるように、ものをデザインの本質を理解して、常に美しさを追い求めていく姿勢は彼の特徴です。 そして実際のデザインでも、列車・カメラ・パスタなど見た目の完成度に加えて生産性や実用性も備えている総合的な新しさが魅力となっています。 今回のまとめ 今回は自動車試作を行う上で知っておきたいジョルジェット・ジウジアーロが手がけたカーデザインについて紹介してきました。ジウジアーロの作品は見る者を魅了する繊細さや美しさだけでなく、既存の発想を超えるオリジナリティあるデザインばかりです。世の中に認められるデザインとはどのようなものか学べる良い資料のため、自動車試作を検討している人はぜひ参考にしてみてください。