建設業界で活用される建築模型・室内模型・スタディ模型とは

2022/01/17
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建設業界で欠かせないものの1つに建築模型があります。また、建築模型の中には作る目的や種類によって、室内模型やスタディ模型といったものもあります。それぞれの概要を理解し、目的に応じて使い分けることが大切です。この記事では、建築模型や室内模型、スタディ模型について分かりやすく解説します。

【目次】
1.建築模型とその種類
2.室内模型とは?
3.スタディ模型とは?
4.今回のまとめ

建築模型とその種類

建築模型とは、簡単に言うと住宅やビルなどを建設するための設計やプラン立て、プレゼンテーションのために作られる模型です。この後、説明する室内模型やスタディ模型も建築模型の一種。
建築模型には、室内模型やスタディ模型以外にも、設計士が施主に説明するために使用されるプレゼンテーション模型や建物の外観を確認するための外観模型、建物の周辺の塀や庭なども含む外構模型、木造の建物の構造である木材の組み方などを確認する軸組模型などがあります。
どういう用途で使用するのか、また建物のどの部位の模型かによって分かれると思っておくといいでしょう。模型のサイズは1/50スケールが一般的ですが、それ以外に1/25、1/75、1/100などもあります。

室内模型とは?

室内模型は、インテリア模型とも呼ばれます。建物の内部を確認するためのものであり、住宅であればキッチンがどこかリビングがどこかといった間取りや内装、家具などが分かるようになっています。俯瞰して見ることができるように、壁や屋根が外れるタイプやもともと省いているものもあります。
マンションのモデルルームで、全体像を説明するときなどに活躍します。また、インテリアコーディネートをする際にも役立つでしょう。室内模型を分かりやすい例でいえば、シルバニアファミリーのお家のようなものです。

スタディ模型とは?

スタディ模型は、建築模型の使用目的による分類です。プレゼンテーション模型が、設計士が施主に設計した建築物を説明するために使われるのに対し、スタディ模型は設計士が設計する段階で作る模型です。プレゼンテーション模型とは違って、簡易的な模型であり、ボリューム模型とか検討模型と呼ばれることもあります。設計を行う初期段階で、施主が持っているイメージと設計士が施主の希望などをくみ取って提案する建築物のイメージをすり合わせるためにも欠かせない模型です。
スタディ模型は主に2種類あります。1つ目は、建物の空間の検証や建物の形だけを確認するボリューム模型。2つ目は、実際の建物の姿に近いより細かな詳細模型です。
ボリューム模型より、設計内容が反映されてこそいますが、簡易的な模型です。商業施設など大型な建築物を作る際には、人の出入りや導線が確認できる導線検討模型が作られたり、スタディ模型のなかの一部分などを詳細に説明するために説明模型が作られたりすることもあります。

今回のまとめ

建築模型は、施主とのイメージのすり合わせや確認及び設計した建物の提案などに欠かせないアイテムです。ただし、どのタイミングでどういう目的で使うかによって、室内模型が適しているのか、はたまたスタディ模型が必要かは異なります。
当然、製作には一定の費用と時間がかかります。せっかく費用をかけて作ったにも関わらず、目的を果たせないということになると、作り直しになることもあるでしょう。そこで、それぞれの模型の特性を理解した上で、目的に応じたものを製作するようにしましょう。