生活用品をデザインする上で考慮すべき4つのポイント

2022/01/12
column

生活用品とは、日用品とも呼ばれる生活道具であり、生活雑貨の事を指すのが一般的と言われています。毎日の暮らしになくてはならない道具で、多くの人の手に触れるため、使いやすさや外見などのデザインにも気を配らなくてはなりません。生活用品のデザインには、どのような考慮すべきポイントがあるのでしょうか。今回は、対象となる消費者が多い生活用品のデザインについて、考えてみましょう。

【目次】 
1.生活用品にはどのようなものがあるのか
2.生活用品のデザインには次の点を考慮しよう
3.今回のまとめ

生活用品にはどのようなものがあるのか

国土交通省の物資品目分類表によると、生活用品には次のようなものが挙がっています。

洗面・風呂用具(洗面器・鏡など)
掃除用具(ゴミ箱・バケツ・ほうき・ちりとり・タワシなど)
洗濯用品(洗濯バサミ・ハンガーなど)
ダンボール・ビニール袋
防寒具・雨具(湯たんぽ・カッパ・傘など)
寝具・タオル(ベッド・耳栓など)
ろうそく・マッチ・ライター
ペーパー類・生理用品
ベビー用品(哺乳瓶など)
その他生活雑貨

生活用品の厳密な定義は、特に定められておらず、一般的に衣料品と食料品は含まれません。

生活用品のデザインには次の点を考慮しよう

生活用品は、毎日使う生活必需品であり、誰にとっても使いやすい商品であることが重要です。デザインを考える際に、次の点を考慮すると良いでしょう。

ユニバーサルデザインを取り入れる

ユニバーサルデザインの「ユニバーサル」とは、普遍的という意味を持っています。性別・国籍・年齢・体格・障害の有無などにかかわらず、多くの人々が使えるように考慮されたデザインを指します。ユニバーサルデザインには、公平・柔軟性・簡単など、7つの原則がありますが、ひとつの製品に7つ全てを取り入れるのは困難です。このため、複数を組み合わせて採用するのが一般的です。

生活感を隠すおしゃれなデザインを考案する

生活用品の中でも、ゴミ箱やティッシュケースなど、リビングに置いて使用するものは、どうしても生活感が出てしまいます。生活用品であっても、生活感が出ないようなデザインを求める消費者は多く、例えば一目見てゴミ箱だと分からないようなデザインが、注目を集めています。近年では、どの部屋にも合わせやすいように、模様が入っていない無地のデザインが増えています。

消費者が選択できる部分を作る

同じ商品でも、一部分の色が異なると、全く違うイメージが生まれます。リビングに配置するソファの色が選べるように、消費者の好みに合わせて、パーツや色などを選択できるようにすると、幅広い消費者のニーズを掴める可能性が高まるでしょう。

ペルソナを定めてデザインを考案する

ペルソナとは、ターゲットをより詳細に定めたものであり、商品の購入対象者となりうる典型的なユーザー像です。性別や年代だけでなく、職業・家族構成・趣味など、架空の人物を作り出し、その人物を対象にデザインを考案すると、効果的な商品開発につながります。その結果、時間やコストが削減できる上、担当者の間でデザインや商品に対する認識のズレが起きるのを防げます。

今回のまとめ

消費者が、生活用品を気持ちよく使えるようなデザインを作り出すには、今回紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。自分が消費者の立場になった時を想定してみると、アイデアが浮かぶかもしれません。