現代の商品開発において欠かせないIoTとは 2021/12/14 column 商品の需要が多様化され、多くの新商品が次々に生み出されている現代。消費者のニーズを満たすには、IoT の活用が欠かせなくなっています。とはいえ、そもそもIoTとは何なのか・IoTの活用とは何を行ったらいいのかなど、IoT の意味や仕組みを詳しく知っている担当者が少ないのが現状だといわれています。そこで今回は、IoTについての説明や、商品開発と IoTの関係などについて解説します。 【目次】 1.IoTはDXの推進に重要な役割を果たす 2.IoTが持つ機能とは 3.DXの導入で新商品や新サービスの開発が進めやすくなる 4.今回のまとめ IoTはDXの推進に重要な役割を果たす IoT とは、「Internet of Things」つまり「モノのインターネット」を指します。自動車や家電などにセンサー(通信機能)を搭載し、インターネットへ接続できるようにすることで、センサーが得た情報を活用する取り組みです。 人間がその都度操作をしなくとも、リアルタイムにデータを集めることが可能となります。IoT の市場は急成長を続けていますが、これには日本の人口減少や少子高齢化などが大きく関連しています。労働人口が減っているために、業務の効率化が急務であり、そのために必要なシステムがIoTです。IoT の活用で業務の自動化が行われ、人員の削減が可能となることで、人手が必要な業務へたくさんの人員を充てられるのです。 さらに、DXはIoTをより広い視野で捉えたもので、デジタル技術の活用でビジネスを良くする仕組みであることから、IoTとDXは深く関係しています。IoTの活用により、DXの推進にも大きな役割を果たします。 IoTが持つ機能とは IoT の導入により、モノをインターネットにつなげることで、主に次のような機能を活かせるようになります。 モノの位置が分かる モノにGPSを搭載すると、置かれている場所が高い精度で確認できます。 万が一盗難にあっても探しやすくなるため、広く活用される機能のひとつです。さらに、GPS搭載の防犯ベルを子供のランドセルにつけることで、防犯にも役立てられます。 モノやヒトの状態が分かる 遠隔で、室内の温湿度や自動車の速度などを把握できる機能ですが、最も多く活用されるのはヒトの健康状態の管理です。ウェアラブルのIoTデバイスを装着すると、心拍数や呼吸、血圧、睡眠時間などがデータとして記録されます。これらのデータから消費カロリーが計測され、ヘルスケアに役立てられています。 モノの操作ができる 外出先からエアコンの電源をつけることができるのは、IoTを活用した機能のひとつです。また製造業においては、製造ラインやロボットの遠隔操作が実用化されています。人件費にかかるコストの削減が可能であり、製造業が抱える人手不足の解消につながると期待されています。 DXの導入で新商品や新サービスの開発が進めやすくなる IoTとDXの関係について前述しましたが、DXの活用によりさまざまなデータが取得できるようになります。事例として、GPS を付与したい製品として、カバン・自転車・クレジットカード・ゴルフボールなど、盗難や紛失のリスクがある製品が消費者から挙がったとのことです。 これにより消費者のニーズが的確に把握でき、 さらに深掘りした上で商品開発に活かすことができます。 今回のまとめ 消費者に受け入れられる新商品の開発には、消費者のニーズをつかむことが何よりも重要です。 IoTを上手に活用した商品開発を目指してみましょう。