個人の初心者向け試作品製作のプラスチック材料の選定ポイント 2025/03/10 個人・中小企業向け 個人で試作品を製作する際に設計が決まると素材選びが始まります。試作品の製作によく使用されるのがプラスチックです。 プラスチックは他の材料に比べると形状が自由にできて、価格も安価なので使いやすいですが、プラスチック材料を選ぶ前に注意点や選ぶポイントを知っておくのがおすすめです。ここでは、プラスチックの選定ポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。 【目次】 1.初心者が個人の試作品製作において材料を選ぶ際に知っておきたいこと 2.初心者向けプラスチック材料の選定ポイント 3.プラスチック材料を選定する際の注意点 4.今回のまとめ 初心者が個人の試作品製作において材料を選ぶ際に知っておきたいこと 私たちが普段何気なく使用している製品には、様々な材料が使用されています。 特によく使用されているのがプラスチックや板金などの金属、そして木材や陶器等がありますが、これらの材料を使用して試作品を製作する際には材質の加工方法を知っていなければいけません。 個人が試作品を製作する場合に最も使用されているのがプラスチックであり、その次が板金です。 プラスチックが良く用いられる理由は軽量であることや、形を自由に作れること、そしてコストが安いことが挙げられます。しかしプラスチックには強度が弱いこと、耐熱性が低いこと、大量生産をするには高額な金型が別途必要になることを考慮しなければいけません。 耐久性の面では、エンジニアリングプラスチック等の強度の高いプラスチックの開発も進んでおり、通常のプラスチックに比べるとコストは若干かかりますが、プラスチックを使用したい方にはおすすめです。 初心者向けプラスチック材料の選定ポイント 個人で試作品を製作する際にプラスチックを使用する方も多いかもしれませんが、選定するポイントがいくつかありますのでご紹介します。 まず、プラスチックには温度の変化や機械的な強度に弱く、化学的な溶剤に対して弱い性質があるため、試作品を製作する際に機械的・物理的・化学的性質に対しての基準を設けます。 次に、資材の調達から製造・成形・加工までの全体的なコストを算出して、予算内に収まるような資材を選出するのです。 コストが分かった後は、試作品の成形や組み立てのプロセスを確認し、選定したプラスチックが試作品に適しているのかを確認します。 材料や加工法については、個人向けの試作品を製造している企業に相談すると良いでしょう。 こういった企業は今までに培ったものづくりに関するノウハウが豊富なので最適な方法も提案できるはずです。 プラスチック材料を選定する際の注意点 プラスチックを選定する際に知っておきたい主な注意点は、以下の通りです。 ・温度の変化に弱く、温度が高すぎると溶けてしまうか、燃えることがある ・機械強度が弱いため、強い力がかかると破損しやすくなる ・化学的溶剤に弱い ・表面が柔らかいため少しの衝撃でも傷が付きやすくなる ・ホコリや汚れが付きやすく、変形しやすい プラスチックは軽量で、対錆性や防腐性に優れ、安定した供給量を確保でき、その上、成形が簡単でコストも安いため使い勝手の良い素材です。しかし使用する際には上記に記載されていることを注意しなければいけません。 また、プラスチックには様々な種類があり、それぞれに特性が異なります。 そのためプラスチックを試作品に使用する際には、プラスチックの種類についての知識を持ち、目的や用途に最適なものを選ぶようにしてください。 今回のまとめ プラスチックには熱によって成形するものから、再利用できるものまで沢山の種類があり、それぞれに特性が違うため、試作品に合った素材選びが大切です。 どのようなプラスチックを使用すれば良いのか分からない場合は、試作品を製作する企業に相談してください。企画から設計・加工など、試作品製作の流れをサポートしてもらえます。