企業の商品開発で押さえておきたい中国OEMで成功するポイント

2022/11/16
column

中国OEMは、今や企業の商品開発で押さえておくべき重要項目です。すべてのポイントを押さえられれば、中国OEMで素晴らしい商品を開発できる可能性が高まるでしょう。
ここでは、企業が商品開発をするうえで押さえておきたいポイントについて解説します。どこのOEMに依頼するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

自社ブランドのロゴを用意してオリジナルの中国OEMを開発する

代表的な中国OEMの開発方法の1つに、自社ブランドのロゴを用意して開発する方法があります。中国のメーカーにデザインを指示して製造してもらい、その商品を日本で販売するには手間がかかりますが、ロゴができていればデザインの指示などの時間を短縮できるので、指示に使っていた時間を別に充てることも可能です。初めて発注する際は写真や文字のみではイメージが伝わりにくい場合があるので、必ずサンプルを送ってもらい確認してください。
また、ロゴを決める前には必ずブランド名を決めなければなりません。参入する商品のカテゴリが決定している場合や、狙うべきポジションが決まっている場合はそのイメージに合うブランド名を決めます。
さまざまなジャンルの商品に参画する予定の企業は、どのような商品につけても違和感のない名前にしましょう。とは言っても、名前自体はそこまで重要ではないので、コンセプトと乖離がない限りはご自身の好きな名前をつけても問題ありません。

商品開発のコストを把握して安定供給できるかチェックする

製品の大量生産や継続的な販売を考えた時に、安定供給できるかどうかは非常に重要な問題。安定供給をする際に、品質の良い商品を納品できることはもちろん、納期を守ってもらえるかどうかも重要な条件です。納期が守られないと販売計画通りに進められないので、売上低下の原因になってしまいかねません。
また、中国OEMに限った話ではありませんが、安定した商品を製造してもらうことがOEMでは大切です。急な倒産や値上げなど、長期的に依頼できるかも見極めなければいけません。中国は日本に比べ原材料が値上がりしやすいので、コスト面には特に注意が必要です。また、依頼する工場を1つに絞るのではなく、2、3社に分散しておくとリスクヘッジにもなります。

日本で求められる品質基準を満たしているか確認する

中国と日本では、求められる品質基準が異なります。そのため、中国で製造した商品を日本で販売する場合、日本の品質基準を満たしている製品を製造しなければなりません。品質が低い商品はクレームの原因や購入してもらえないなどのリスクになるので、品質に関しては特にチェックが必要です。
また、生産数に関しては1ロット100個や1000個などの単位で発注します。1ロットの商品すべてに品質の問題がある場合、最悪すべてを廃棄し、再発注を別の工場に依頼しなければなりません。
予定通りの生産ができないだけでなく、高額なコストがかかってしまうので、日本で求められる品質基準を満たしているかの確認を必ず行うようにしてください。日本の大手企業などとの取引実績がある企業であれば、安心して任せても大丈夫でしょう。

今回のまとめ

今回は、中国OEMで成功するポイントについて解説しました。安いコストで大量発注できることで人気のある中国OEMですが、言語が通じないことや、認識の違いから依頼していた商品と違う商品が送られてくることも珍しくありません。このようなミスマッチを防ぐためにも、OEM会社を選ぶ際はご紹介した内容を満たしているか確認してから依頼することをおすすめします。