試作品製作で押さえておきたいプロダクトデザインとインダストリアルデザインの違い 2022/11/04 column 製品開発をする際は、機能性だけでなくデザインも考慮しながら試作品製作を行うことが大切です。ここでは、試作品製作をする際に知っておきたい「プロダクトデザイン」と「インダストリアルデザイン」についてご紹介します。両者の違いをはじめ、どのようなケースにおすすめなのかについても触れるので、ぜひ参考にしてください。 【目次】 1.企業の売上に貢献できる製品を求めるならプロダクトデザイン 2.バランスを重視して大量生産するならインダストリアルデザイン 3.試作品製作の目的や用途に応じてプロダクトデザインとインダストリアルデザインを使い分ける 4.今回のまとめ 企業の売上に貢献できる製品を求めるならプロダクトデザイン プロダクトデザインとは、文字通り生産品や製品などのプロダクトをデザインすることを意味し、工業デザイン全般を指します。ごく稀にアートや芸術作品などの一点もののデザインに対しても使われるケースもあります。 プロダクトデザインは、一般的に大量生産する製品に対して使われます。しかし、大量生産だけを目的とするのではなく、構造や機能性、使用する材料や材質、コストまでじっくりと時間をかけて考えながらデザインを考えていくのが特徴です。 デザインを考えることは、ただ見栄えをよくするためのものではありません。販売をして利益を出すことを目的にしている事業者の方がほとんどでしょう。プロダクトデザインを通して使いやすさや安全性にも考慮した製品を生み出すことで、消費者のニーズに応えることができるのです。 バランスを重視して大量生産するならインダストリアルデザイン インダストリアルデザインとは、工業的な部品や機器をデザインすることを意味します。別名「工業デザイン」とも呼ばれており、大量生産を前提として製品の形状や材質、色合いなどのバランスを重視してデザインが決定されるのです。 プロダクトを製作する際に、デザイン以外の知識やスキルが求められるのもインダストリアルデザインの特徴と言えます。工業製品や機械製品、家電や医療機器など、利便性の高い量産品を製作する際にとても役立つデザイン方法です。 試作品製作の目的や用途に応じてプロダクトデザインとインダストリアルデザインを使い分ける 試作品製作を成功させるためには、試作品製作の目的や用途に合わせて、プロダクトデザインとインダストリアルデザインを上手に使い分けることが大切です。 大量生産を目的に製品開発をしたい場合は「インダストリアルデザイン」、そして大量生産に加えてより使い勝手や見た目の良さを意識した製品開発をしたい場合は「プロダクトデザイン」を選択してください。 今回のまとめ 今回は、試作品製作をする上で知っておきたいプロダクトデザインとインダストリアルデザインの違いについて詳しくご紹介しました。目的や用途に合わせたデザインの方法を考えていきましょう。 試作品製作を検討されている方は、ぜひ東海モデルまでお気軽にご相談ください。