企業向けの商品開発をスムーズに進めるために必要不可欠な能力とは

2022/10/25
column

企業の商品開発の仕事は、ユーザーの疑問に応え、どうすれば不安・不満なく生活してもらえるかという目的を追求し、達成するのが大きな役割です。社内の企画や製造、営業などの部門と密に連携をとりながら、企業の財産である商品を生み出していく重要な職種であり、責任もやりがいも大きな仕事だと言えるでしょう。
今回は、商品開発をスムーズに進めるために必要な能力などについて詳しくご紹介します。

行動観察をするなどして消費者も気づかない潜在ニーズを把握する能力

ユーザーニーズには、ユーザー自身が欲しいモノやサービスを自覚している顕在ニーズとユーザー自身も気付いていない潜在ニーズとがあります。顕在ニーズは自覚しているのでその把握は比較的容易かもしれません。しかし、潜在ニーズは本人の自覚がないため、それを掘り起こすにはかなりの苦労が伴います。うまく導き出して開発化につなげれば、市場において他にはないオリジナリティの高い商品となり得るでしょう。ユーザーに対して丁寧なヒアリングを行い、深層心理を引き出すことでヒントが得られます。
また、行動を観察することで商品・サービスの利用状況などを確認し、そのユーザーの価値観や心情を明らかにすることも効果的な手法です。

商品開発に必要な情報を元にアイデアを想像する能力

商品開発とは、アンケートやヒアリングなどから得られるさまざまな情報を元に、アイデアを想像する仕事です。ユーザーのニーズに応え、疑問を解決するために既存商品の改良や新規商品の開発などを行っていく必要があります。どうしたらユーザーの疑問に応え、不安や不満を解消できるかをユーザー目線で考えていく能力が必要。様々な情報はユーザーニーズをつかむための重要なヒントと捉えて、アイデアを商品化に反映させられるかどうかが、商品開発のカギを握っていると言えるでしょう。
開発担当者には、既成概念にこだわらない、自由で豊かな発想力が求められます。

自動車などの業界への深い理解が多くの人に選ばれる商品開発につながる

自社の業界に対する深い理解は、商品開発において不可欠です。国内外の業界の状況、市場におけるポジション、競合他社の動向、技術革新の歴史、ユーザーニーズなどに対する知識を十分に学び、業界の事情に精通しておく必要があります。これらをすべて持ち合わせていないと、多くのユーザーに受け入れられ、喜んでもらえるような商品を世の中に送り出すことはできません。

今回のまとめ

商品開発はさらなる収益を獲得し、企業として発展・成長していくだけではなく、ユーザーの役に立つために不可欠です。今回ご紹介した能力以外にも、商品開発には情報収集能力、コミュニケーション能力、市場分析能力などが必要。商品開発においては、開発担当者としてだけではなく、常に消費者の立場・目線で開発を進めていくことが重要です。
商品開発は責任が重い分、やりがいも大きく魅力的な仕事です。ぜひ、基礎的知識を学び、多くのユーザーに喜ばれるような商品を世に送り出すことを目指してください。