企業向け商品開発の差別化のポイントは業績を上げるための逆張り思考が必要

2022/10/20
column

消費者のニーズはどこにあるのか分からないと言われています。ターゲットを具体的に絞り込み世に送り出したとしても、まったく売れないということは珍しいことではありません。開発に行き詰まった時には、逆張り戦略で巻き返しを図ることも一つの方法です。
今回は、逆張りの思考方法、成功するためのポイントなどについてご紹介します。

商品開発の差別化のポイントは逆張りの発想と世の中にない商品を生み出すこと

逆張りとは、投資の世界で使われてきた言葉です。相場の下落局面で買い、上昇局面で売るという投資手法。他人と同じことをしていては成功できないのは、投資でもビジネスでも同じことです。差別化を図るためには競合するライバル会社と同じことをしていては実現できません。
例えば、世の中にない商品を提供することは非常に効果が期待できます。周囲が反対するぐらいの独創的な発想が常識を変える新しい価値を生み出すのです。これまでの常識を破り、大きな胸を小さく見せる下着を開発し、成功した例があります。これは「大きな胸だから太って見える」といった女性からの意見から着想を得たこれまでにない商品の一例です。

逆張りの戦略で高くても購入してもらえる商品を開発する

世の中には同じカテゴリー商品の中で、高価格であるにもかかわらず売れ続ける商品が存在します。技術力による高機能の製品ではありますが、それだけの理由で売れ続ける訳ではありません。
競合他社との価格競争は避けるべきです。低めの価格設定をして自社の優位性を確保しようとするのではなく、その商品の付加価値で勝負をする必要があります。例えば、情報量を増やすことも付加価値を付けることになるのです。
ベンツやiPhoneは割高感がありますが、顧客の購入動機が価格ではなくコンセプトにあるため、人気が続き、売れ続けるのです。

逆張り思考の商品開発で成功するためのポイント

逆張り思考の商品開発で成功するためのポイントは次の通りです。

ユーザーのニーズを分析する

ユーザーは何を求めているのか、何に悩んでいるのか、このことを分析することが商品開発の第一歩。自分たちの商品開発で応えられそうなニーズを抽出・分析し、商品開発ベースに乗せることが重要です。

人と違うことをやる

これまで誰もがやってこなかったこと、流行や常識を疑い発想の転換をすることが重要です。例えば、「キムチは辛い」という常識を打ち破って、甘みやうま味を強調した商品でヒットを生み出した例もあります。

価値をつくり出す

人と違うことをやることによって、ユーザーへの価値を生み出しているかどうかを検証する必要があります。このことによりユーザーの中に他社にはない価値のイメージが定着すれば、ブランディングにも成功するでしょう。

今回のまとめ

逆張り思考は商品開発にも十分に応用できる戦略です。流行や常識、環境などに囚われずに自己の信じる道を突き進むことで成功を勝ち取った起業家や発明家は多数存在します。
商品開発では既成概念に囚われずに、逆張り戦略でユーザーの中に眠っている欲求を掘り起こしてみてはいかがでしょうか。