開発担当者が把握しておきたい中小企業でも成功する商品開発のポイント

2022/09/30
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商品開発のノウハウを知りたい、現状のビジネスモデルのみでは発展が難しい、新しいマーケットに向けた商品を開発したい。そんな悩みを持っている商品開発者の方も多いのではないでしょうか。今回は、商品開発アイデアのブラッシュアップ・差別化を図るための地域資源を活かした商品開発・中小企業の新商品開発のポイントを解説します。中小企業でもできる商品開発のポイントを理解して、独自の商品を販売していきましょう。

商品開発を成功させるために大切なアイデアのブラッシュアップ

まずは、商品開発においてどのような手法があるのか把握することが重要です。商品開発の手法を大まかに分類すると、以下のようになります。

既存商品の改良

既存商品のデザイン・サイズ・機能をグレードアップしたものを、低価格で販売するアプローチです。それ以外にも、既存商品を改良し、性別・年齢などターゲット選定を変えて販売する方法もあります。

従来の強みを活かしながら、異なる商品を開発

インターネットでの書籍販売が強みの場合は、「紙媒体」⇒「電子書籍」⇒「オーディオブック」と展開していくように商品を開発していきます。

他社との差別化を図るための地域資源を活かした商品開発

地域に密着している中小企業が他社との差別化を行う際には、特産品などの地域資源を活用した独自製品を開発する方法が挙げられます。地域資源を活かした商品開発の例は、以下の通りです。
秋田の製菓店では、コンビニやスーパーなどでスイーツの売り上げが減少している中、地域の特産品である「五城目イチゴのスイーツ」を開発し、売り上げを伸ばしました。
また、高知県の水産加工会社では、地域の近海でとれる「きびなご」をオリーブオイルに漬けた「きびなごフィレ」が好評を得ました。
このように、地域資源を活用した独自性のある商品開発は、地域の活性化とともに、中小企業にとっても取り組みやすい差別化に繋がる可能性があるでしょう。
また、食品に限定せずに「寺社・文化財・工芸品」なども、ビジネスチャンスになる可能性を秘めています。

中小企業だからこそ意識すべき新商品開発のポイント

次に、中小企業だからこそ必要な商品開発のポイントを2点ご紹介します。

自社の技術を最大に活かした開発をする

リソースが少ない中小企業は、リソースの多い大手との競争は避けるべきです。
独自性を明確にしたうえで、強みを持った商品開発を行いましょう。
例えば、食品の場合は「理念・産地のストーリー・野菜の育て方・肥料・豚や鶏が食べている飼料へのこだわり」など、厳選された食材であることをアピールできれば、それが強みになる可能性があります。

好きを追求した商品を開発する

商品開発を続けるために大切なのは、「好き」を追求できる商品を開発することだと言えるでしょう。なぜなら、完成してから好きになれる商品でなければ今後プロモーションするときに良さが伝わりにくいからです。また、そのこだわりがニッチな人に価値が受け入れられ、売り上げが上がることも考えられます。

今回のまとめ

今回は、商品開発アイデアのブラッシュアップ・差別化を図るための地域資源を活かした商品開発・中小企業の新商品開発のポイントについて解説しました。把握しておきたいポイントは以下の通りです。
・既存商品の強みを活かす、従来の強みを活かしながら商品を展開する
・地域の特産物などを活用して差別化する
・自社の強みを活かす、「好き」を追求した商品開発を行う
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