商品開発のプロセスにおいて欠かせないデザインレビューとは? 2022/09/27 column 商品開発のために動いているけれど、工程のひとつであるデザインレビューがよくわからないとお困りではないでしょうか。デザインレビューとは、設計図や図面などを複数人で見て、評価する工程のこと。製作に着手する前に行う必要があり、ここで出された意見を反映することでより良い商品製作が可能です。 ここでは、デザインレビューはなぜ欠かせないのか解説します。メリットや行うタイミングもお教えしますので、商品開発予定の方はぜひ参考にしてください。 【目次】 1.商品開発においてデザインレビューが欠かせない理由 2.デザインレビューのメリットは品質・コスト・納期の確保 3.デザインレビューを実施すべきタイミング 4.今回のまとめ 商品開発においてデザインレビューが欠かせない理由 商品開発の工程においてデザインレビューが欠かせないのは、商品の品質をより良くするためです。商品開発は企画から始まり、設計や評価を経て製作に着手します。設計段階で商品品質は8割方決まっているものの、その後の評価でさらに見直すべきポイントが見つかるかもしれません。 そのため、デザインレビューは2回に分けて行われます。1回目の設計と評価後、再度商品設計を見直してから2回目の評価が行われるのです。何度も評価を行っていては製作着手までに時間がかかるため、2回のデザインレビューで商品の品質をより高めることが求められます。 デザインレビューのメリットは品質・コスト・納期の確保 デザインレビューを行えば、商品品質の確保とコスト・納期の把握が可能です。商品にはクオリティの高さが求められるものの、誰からも評価されないままでは品質の良し悪しがわかりません。デザインレビューで社内の人間だけでなく、専門家から見たクオリティも把握できます。 また、商品評価時に製作にかかるコストについても確認することが可能です。コストは製品製作において重要な部分となっており、コスト次第で製品の値段を決めなければなりません。商品に見合った値段かどうかも考慮する必要があるため、デザインレビューでコストが妥当かどうかを判別できるでしょう。 デザインレビューでOKが出た商品は製作に着手するものの、製作工程においてトラブルが発生する恐れがあります。そのため、デザインレビュー時にどのようなトラブルが起こりうるかを専門家の意見も考慮して考えておかなければなりません。 考えられるトラブルの解決策を事前に見出しておけば、解消した上で製作をスムーズに進められます。納期遵守にも繋がるため、クライアントをお待たせせずに済むでしょう。 デザインレビューを実施すべきタイミング デザインレビューを実施すべきタイミングは、設計後です。デザインレビューにはフォーマルデザインレビューとインフォーマルデザインレビューがあります。設計後にインフォーマルデザインレビューを、その後フォーマルデザインレビューを行ってください。 インフォーマルデザインレビューは商品の企画や開発に着手したメンバーのみで行うものです。複数人で意見を出し合うことでより品質を高め、設計を見直します。 インフォーマルデザインレビューは社内の人間だけでなく、製品製作工程に関係する人や専門家を招いて行うものです。専門家などは社内の人間では見抜けないポイントを見抜いて意見してくれるため、ここで出た意見を反映すればより高品質な製品製作が可能となります。 今回のまとめ 商品開発におけるデザインレビューは、企画や設計の後に行う大事なプロセスです。デザインレビューを行えば企画や設計時に見抜けなかったポイントを発見できるため、品質をより良くできるでしょう。 専門家などを招いて行うデザインレビューでは専門家ならではの意見を聞けるため、設計を新たに見直す必要も出てきます。しかし、ここでしっかりと見直しておけばユーザーに評価される商品ができあがるため、設計後は必ずデザインレビューを行ってください。