アイデアを生み出すオズボーンのチェックリストを使って商品開発を考える方法 2022/09/27 column オズボーンのチェックリストとは、アイデアを実際に作り出す際に使用する方法のひとつで、9つの視点からものごとを見て思考を進めていく方法です。商品開発において重要な思考法であり、活用することで今まで想像もできなかった商品開発が可能となるでしょう。 今回は、オズボーンのチェックリストについて詳しくご紹介します。 【目次】 1.商品開発の基礎となるオズボーンのチェックリストとは 2.既にある商品をオズボーンのチェックリストに当てはめてイメージする 3.オズボーンのチェックリストでこれまでに無かったアイデアの商品開発が可能 4.今回のまとめ 商品開発の基礎となるオズボーンのチェックリストとは オズボーンのチェックリストには、転用方法、応用可能かどうか、修正は必要か、拡大するとどうなるか、縮小したらまた変わるのか、代用は可能か、アレンジを加えるとどうなるか、逆転させるとどうなるか、組み合わせたらどうなるか、といった9つの項目があります。 商品開発時にどうしてもアイデアが浮かばない場合、このチェックリストに当てはめてアイデアを生み出していきます。もちろん全部使用せずとも、必要な分だけ使用しても問題はありません。 こうした考え方によって軍事用レーダーから電子レンジが生まれたり、スマートフォン内蔵のミラーレスカメラが開発されたりしたことを考えると、オズボーンのチェックリストは侮れない思考方法だと言えるでしょう。 既にある商品をオズボーンのチェックリストに当てはめてイメージする 全く新しい製品を作る時以外にも、既存の製品をこのオズボーンのチェックリストに当てはめてイメージすることで、新たな視点での製品開発に繋がることは少なくありません。業務用のものを家庭用に転用したらどうなるのか、似たような製品はないのか、サイズ感や変更すべき点はどうか、といったように紐解いていきます。 こうして既にある商品をオズボーンのチェックリストに当てはめてイメージすることによって、改変のアイデアが浮かばなかったものも、次の商品へのイメージがしやすくなっていくのです。 オズボーンのチェックリストでこれまでに無かったアイデアの商品開発が可能 オズボーンのチェックリストを活用することで、新たなアイデアを出すきっかけになることがわかりました。しかし、自分が見やすいチェック項目だけを見て視野が狭くなったり、不要な項目をチェックしてアイデアが出てくるまでに手間や時間が余計にかかってしまったりすると、かえってマイナスに作用しかねません。 過去の経験を検証したり、他の人の意見も聞いたり、自分一人では難しいのならチームの協力を仰いだりするなど、上手く活用していく必要があるでしょう。 今回のまとめ 今回は、製造業で必要不可欠なアイデアを発想するための方法、オズボーンのチェックリストについてご紹介しました。9つのチェックリストに当てはめて考えていくことにより、全く異なる使用方法が見えてきたり、活用のシーンが思いついたりするなど、新しいアイデアを生み出すのに便利な方法です。 ただし、オズボーンのチェックリストは、使えば必ず良いアイデアが出てくるという万能なものではありません。どうしてもアイデアが出てこない、どうやって思考を巡らせるべきかなど行き詰ってしまったら、こうした方法も活用してみてはいかがでしょうか。