モックアップ製作でDMUツールを使用するメリットと実現できることとは 2022/09/13 column モックアップを製作するにあたって、3Dデータを活用してデザインを見たりチェックをしたりするためのツールが、「DMU」と呼ばれるデジタルモックアップツールです。コンピューター上で試作品を製作することによって、1次試作をするための経費を抑えることができるなどのメリットがあります。今回は、DMUツールを使用するメリットや可能なこと、そしてDMUツールの選び方などについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 【目次】 1.DMUツールを導入するメリット 2.DMUツールでできること 3.モックアップ製作に欠かせないDMUツールの種類と選定方法 4.今回のまとめ DMUツールを導入するメリット DMUツールを使用して1次試作を製作することにより、経緯や製作の手間を抑えることが可能です。DMUツールを活用してコンピューター上に3Ⅾで試作品が製作され、全方向からデザインを確認したり、部品などの干渉についても検証したりすることが可能。ある程度コンピューター上で検証を行って、3Dデータで完成に近い状態に近付けることができます。 従来の1次試作では現物を製作しなければなりませんので、デザインや機能面で何か不備があるとさらに作り直しが必要となり、余計な時間や経費が掛かってしまいかねません。コンピューター上で行うDMUツールは、何かしらの不備があれば3Dデータの修正を行うだけで済みますので、現物の1次試作を製作するより遥かに早くローコストでできるのです。 DMUツールでできること DMUツールを使用することで、デザインのチェックや干渉チェックだけではなく、空間解析や実際の動きの再現などが可能です。また3Dデータで試作品以外にも人体模型を製作することにより、実際の視認性や手が届く範囲の検証などが可能となります。 これらのことより、DMUツールは実際に試作品を製作して実際に検証することも可能としていることがわかります。当然コンピューター上で全て行うので、実際の動作テストで広い空間が必要な場合も、場所を確保する必要なく実施できるのです。 モックアップ製作に欠かせないDMUツールの種類と選定方法 一口にDMUツールといっても提供している会社も製品も様々ですので、自社に合ったDMUツールが必要です。例えば実際の干渉実験に加えて、実風景で原寸大を置いて検証できるシステムが必要であれば、キヤノンから出ている「MREAL」という製品がおすすめ。試作品の段階で部品数が多く、どうしてもパソコンが重たくなってしまって負担が大きいということなら、圧縮技術が搭載されているデジタルプロセスの「DIPRO VridgeR」を使用すると良いでしょう。 モックアップを製作するにあたっては、どういった検証が必要で、どのような機能が搭載されている必要があるのかチェックし、必要なDMUツールを選定していくことをおすすめします。 今回のまとめ 試作品を作成するにあたり、DMUツールを使用すると現物を作らずともデザインのチェックや干渉を検証することが可能です。このことにより、1次試作を製作する上でコストと期間を大幅に削減できます。DMUツールを活用することにより、実際の風景に現物を落とし込んで確認できたり、コンピューター上で人体模型を製作して実際に人が使用した使用感なども検証できたりすることは大きなメリットだと言えるでしょう。 東海モデルでは幅広い技術により、メーカー様が必要とする部品やパーツといった試作品を製作することが可能です。試作品やモックアップの製作を検討しているなら、ぜひ東海モデルへお問い合わせください。