試作品製作を行う際によく使われるウレタン素材の種類と特徴 2022/09/02 column 企画開発した商品の試作品に使う素材を探しており、ウレタンを候補のひとつに挙げているという方も多いでしょう。ウレタンにはどのような特徴があるのかを把握しておけば、試作品に使う素材を決める判断材料になります。 ここでは、ウレタン素材の特徴や種類について解説します。ウレタンを使った試作品製作の検討をしている方はぜひ参考にしてください。 【目次】 1.試作品製作のコストを抑えたい場合に検討されるウレタン素材 2.強度と伸縮性に優れるウレタン素材の特徴 3.ウレタン素材は2つの種類に分けられる 4.今回のまとめ 試作品製作のコストを抑えたい場合に検討されるウレタン素材 ウレタン(正式名称:ポリウレタン)はプラスチック素材のひとつです。自動車部品にもプラスチック素材は多く採用されているものの、ウレタンは通常のプラスチックとは特徴が大きく異なります。 ウレタンはひとつの原料からできるのではなく、異なる2つの原料を混ぜ合わせて作ります。抜群の伸縮性や高い強度を持つ素材のため、日常生活に使うものから自動車部品まで幅広いジャンルで採用されているのです。 強度と伸縮性に優れるウレタン素材の特徴 ウレタン素材はプラスチックでありながら、ゴムのような伸縮性を持つ素材です。強度にも優れているため、多少の衝撃を与える程度では破損しません。衝撃を吸収する作用も持っていますので、マットレスなどにも使われます。 ウレタンは速乾作用も持ち合わせていますので、マスクや服にも数多く採用されています。特に夏物は汗を吸収して乾かす効果が求められるため、ウレタンを採用することでユーザーニーズを満たす衣類に仕上がるのです。 ウレタンは軽量のため、商品の重量を重視する場合に採用されることが多くなっています。素材自体が重たいと試作品も重たくなってしまいますが、ウレタンであれば軽く仕上がるため軽量設計の商品や部品に最適です。 ウレタン素材は2つの種類に分けられる ウレタンはフォームと非フォームの2種類があり、フォームは軟質・半硬質・硬質の3種類に分かれます。フォームはプラスチック発泡体のことで、クッション材やマットレスの芯、断熱材などに採用される種類です。半硬質のものは車両用としても使われるため、高い強度が期待できます。 同じフォームではあるものの、軟質・半硬質・硬質によって特徴が異なります。軟質は弾力性、半硬質は高反発・高弾性、硬質は断熱性に優れているため、業界によって使用する種類が変わるのです。 非フォームは塗料や接着剤など、工業用材料として使われる機会が多い種類です。高い強度、耐摩擦性、耐油性といった特徴を持ち合わせているため、幅広い用途で採用されています。 今回のまとめ ウレタン素材はフォームと非フォームの2種類があり、それぞれで活用される分野が異なります。耐久性や速乾性、軽量さなど様々な特徴を持つ素材のため、アパレルや工業、自動車など活用できる機会が多々あるのです。 これらの特徴を持ち合わせた素材で試作品を作りたいと思った方は、東海モデルに一度ご相談ください。1984年創業の東海モデルは、これまでに自動車関連の試作やその他業種商品の試作を行ってきました。それらの経験を活かして試作品を製作しますので、ぜひお問い合わせください。